逃げると不安は大きな炎となる
男は不安を強く感じている。
頭のなかでぐるぐると回っている。
やらなければいけないと思う、その思いは強い。
ただ、その義務感が男の心を締め付けているのもたしかだった。
男の行動は、その目的を達成するようなものではない。
ただ綱渡りのように、失敗が許されないように感じて、
その中には、あれもやりたいこれもやりたいという欲もあり、
本当に大切なもの、向き合うべきものに向き合えていない。
本当に大切なものと向き合う瞬間が今、やってきてるのかもしれない。
そこでは、他のことは大したことではなくて、
そして、何より、男は悪いことをやったわけではない。
ただ、送られてきた文書に心を乱されて、
そして、不安から正気を保てずにいる。
加えて、仕事的なことをやらなければいけないと感じ、
そのもの自体を厄介だと感じている。
男はすべきは、文書の回答をすること。
文書に回答すれば、週末2時間ほど拘束される。
ただ、たった2時間程度である。
不安は、それを後回しにしていれば大きな炎となって襲いかかってくる。
それもまた、怖い。
メンタルを保つためには、有酸素運動、
それと、逃げることとたたかうことをはかりにかけて、
これから向き合うことは大切になる。